ホーム >  美容鍼コラム  > 美容鍼とボトックス・ヒアルロン酸などを上手に併用するコツ

Column

カテゴリー : 美容医療との併用

美容鍼とボトックス・ヒアルロン酸などを上手に併用するコツ

目次

美容鍼を受けられる方は美意識が高く、流行にも敏感で、話題の美容法や最新の美容医療につても詳しい方が多くお越しになります。

 

みなさんも「ボトックス」「ヒアルロン酸」「レーザー治療」など女性誌等で見たことはありませんか。

今や手軽にリーズナブルな価格でも受診できる美容医療は昔の様に抵抗も少なくメジャーな美容法の一つになっています。

 

美容鍼と美容医療は、それぞれ違ったメリットを持っているので、それらを上手に併用することで美容の効果を更に上げていくことができるのです!

既に美容医療を受診されている方も、今後される予定がある方も、美容鍼にご興味がある方はぜひこちらの記事をご参考にされてみてください。

784b8a745ba5a4c6ff47f1d6f588719c_s

1 美容鍼の特徴

美容鍼と美容医療を併用するのにまず大切なのは、それぞれの特徴を知ることです。

 

美容鍼の特徴は大きく二つあります。

一つがリフトアップや小顔効果に即効性があること。

もう一つは副作用も少なく、健康になりながら美しくなれることです。

 

一つ目の特徴ですが、美容鍼が最も得意としているのはリフトアップや小顔効果です。

皮膚の奥にある筋肉層まで鍼を刺せるため、筋肉のコリが原因となるお顔のたるみに即効性が見込めます。

また、施術を受けた直後にリフトアップを実感できるのも嬉しいポイントです。

 

二つ目の特徴ですが、美容鍼は身体の治療を組み合わせることで自然治癒力が高まり、自律神経・ホルモンの乱れを整え、全身の血流がめぐり健康的に美しくなれます。

例えば、美容鍼には血流を改善する効果が認められており、肩こりや冷え症・むくみなどの身体の症状も改善も見込めます。

同時にお顔のクマや小じわ、むくみ、くすみ、ニキビ、ハリやツヤなどにもアプローチしていきます。

 

副作用は、内出血や、施術後に一時的にだるくなるケースなどがあります。

しかし内出血は鍼灸師の技術や使う鍼の本数や太さでもある程度カバーできます。

また、施術後のだるさも、一日で収まる程度の軽いものがほとんどなので日常生活にもほぼ支障はありません。

詳しくは、下記の「知っておけば安心!美容鍼に副作用はあるの?」でご確認ください。

リフトアップ

2 美容医療の特徴

美容医療は主に3つの特徴があります。

 

一つの特徴は、医師が最新の医療機器や薬剤を用いて美容の治療をしていくことです。美容医療は日進月歩の世界で、常に新しい機械や薬剤が登場しそれらを使って治療していくのが特徴です。  

 

二つ目の特徴は、病院によって費用や治療に対するアプローチが違うため、美容医療を受ける際は、担当の医師または看護師にしっかりと説明をしてもらうことが大事です。クリニックによっては、十分な説明がないことで、効果を実感できなかったり、副作用が気になったり、あまりにも高額な料金を請求されるなどのトラブルが多いことも、残念ながら問題になっています。こんな事態を避けるために、くりかえしますが信頼できるクリニックを選ぶことで安心して治療に専念できると思います。  

 

三つ目の特徴は、「メスを使う手術治療」、「注射などによるメスを使わない治療」、「内服薬による治療」に分けられることです。メスを使う手術治療は、二重まぶた・鼻を高く・リフトアップなどがあげられます。メスを使わない治療は、ヒアルロン酸注入・ボトックス注入・レーザー治療などがあげられます。内服薬による治療は、ビタミン点滴やホルモン補充療法などが含まれます。

8939a9cb55bc7879635952b4b7b1b58d_m

3 美容医療と美容鍼の併用

それぞれの特徴がお分かりいただけたところで、ここからは、実際に美容鍼と併用されていることが多い美容医療を、美容鍼との上手な併用の仕方と共にご紹介して参ります。

ボトックス

ボトックスは美容医療の中でも認知度が高く、比較的気軽に受けられる治療の一つです。

 

ボトックス(ボツリヌストキシン)とは、ボツリヌス菌から抽出されるたんぱく質の一種で、それらは神経をブロックし筋肉の働きを抑えるため、目尻や眉間のしわ、エラ張り等に使用されます。他にも、脇に注射することで多汗症の改善なども見込めます。

 

ボトックスの治療の始まりは神経内科や眼科で、顔面のチック症状や斜視などの筋肉の過剰運動からおこる疾患に用いられてきました。そのため、厚生労働省の認可を受けている安全性が高い治療法です。

 

美容でも患部にボトックスを注射するだけなので、おおよそ5~10分ほどで治療が終わり、一回、約数万円の価格で効果は数か月程持続します。

ボトックスと美容鍼の併用

美容鍼との併用は問題ありませんが、注入箇所には直接触らず、顔の他の部位に美容鍼を刺すことをお勧めしています。なぜなら美容鍼の筋肉と皮膚の代謝促進効果でボトックスの効果を下げてしまう可能性を防ぐためです。

 

上手な併用の例えとして、オデコの薄い横じわに美容医療のボトックスをして、ホホとフェイスラインのたるみには美容鍼でリフトアップするなど、実際にこれらの方法で多くのお客様が喜ばれております。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、皮膚の真皮に多く含まれており、お肌の水分を保持する機能があります。

お肌のなかのヒアルロン酸が少なくなると、水分が不足してお肌のハリがなくなったり、乾燥して小じわが増えたりします。

 

この特徴を生かして美容医療では、ヒアルロン酸を直接しわの溝に注射することで、皮膚の弾力を取り戻し、しわを消していくという治療です。

例えば、ほうれい線・ゴルゴライン・マリオネットラインなどに注入しそれらの改善を図ります。

他にも目の下のクマのへこんだ部分に入れたり、鼻筋を高くしたりと様々ことに使用できるのも特徴です。

 

ヒアルロン酸注射は、10分ほどの治療で、1回数万円から何十万のものがありますが、使用するヒアルロン酸の量や質によって効果の持続期間が変わりお値段も変わってきます。

よく出ているタイプのヒアルロン酸の治療は数か月から半年持ちますが、その後徐々に自然と体内に吸収されて効果がなくなります。

ヒアルロン酸と美容鍼の併用

ヒアルロン酸を注射した部位以外へ美容鍼を打つことは問題ありません。

美容鍼をヒアルロン酸を入れた局所にすると代謝が促進されて効果が早く切れてしまう可能性があるため、ヒアルロン酸を注射した部位は避けて美容鍼を打っていきます。

 

例えば、ヒアルロン酸でお顔のリフトアップはできませんので、美容鍼でお顔全体をリフトアップする施術を定期的に受けて、半年に一回ほうれい線などのシワにヒアルロン酸を入れるなども上手な併用方法です。

レーザー治療(シミ)

美容医療を扱っているクリニックで、お客様からよくご相談頂くお悩みは、「シミ」です。

 

レーザー治療とは、シミの部分によく吸収される波長のレーザー光をお顔に照射して、シミの原因であるメラニンを破壊してシミを改善する治療法です。

レーザー治療は使用するマシンによって種類があり、炭酸ガス・ヤグ・ダイ・などがあげられますが、他にも様々なタイプがあります。

美容クリニックや美容皮膚科によって扱っているマシンが違います。

 

料金は、1回数万円から数十万円とシミの大きさや量、また使用する機械によっても価格は変わり、その後の経過によっては何度かレーザー治療を続ける場合もあります。

治療時間は数十分程度で、治療後しばらくは照射部位にかさぶたや赤みが残りますが、数か月後にはきれいな肌色に戻ります。

レーザー治療(シミ)と美容鍼の併用

レーザー照射後は皮膚に炎症が起こっているので、炎症がおさまるまでの期間は照射部位への直接の美容鍼の施術を避けますが、照射していない部位への美容鍼の施術は問題ありません。

IPL(フォトフェイシャルなど)

IPLとは、Intense Pulsed Lightの略語で、レーザー治療のように1種類の光を照射するのではなく、複数の光(メラニン等にのみ反応する光波長と赤色のみに反応する光波長)を同時に照射する治療法です。

 

シミやお肌の赤みなどのターゲット部分だけに直接反応するため、素肌へのダメージを最小限に抑えられ、シミ・そばかす・赤ら顔・小じわ・毛穴の開き・肌質の改善など、様々な肌トラブルにアプローチできます。

 

料金は、使用する機械によっても変わりますが1回数万円から数十万円で、時間は約十分ほどです。

治療する回数は、数週間程度空けて数回受ける人が多いようです。また、肌への負担が少ないので、施術してから回復するまでの期間(ダウンタイム)がほとんどないのが大きな特徴です。

IPL(フォトフェイシャルなど)と美容鍼の併用

IPL治療後の数日~2週間程度は、皮膚の修復を待つ必要があるため、強いマッサージや強い刺激のパルス鍼などは避けながら美容鍼を受けられることを推奨しております。

 

しかし実は、IPLも美容鍼も、皮膚の真皮層に微小な傷をつけてその創傷治癒の作用で様々な美容の効果をだすという同じ様な仕組みなので、それらの併用も2週間経てば基本問題なく相乗効果が期待できるでしょう。

高周波・超音波照射

高周波の代表的なマシンはサーマクールというものです。

高周波エネルギーを照射して肌の真皮層に熱を与え、肌細胞のコラーゲン生成を促す施術です。

肌の修復再生機能を利用して様々な肌のたるみを解消し皮膚の若返りを促します。

 

超音波治療の代表的なものは”ウルセラ”や”ダブロ”というHIFU(高密度集点式超音波)機器で超音波の振動が皮膚内部に伝わると熱エネルギーが生まれ、その刺激で皮膚の深い部分の筋膜を熱で収縮させリフトアップを図ります。  

 

それらの施術は術後3か月目以降に効果を実感でき、約半年毎の定期施術が望ましいとされています。1回数十万円ほど費用がかかり、施術時間は30分程度です。施術後は、数日間は赤みが残ることがあります。

高周波・超音波照射と美容鍼の併用

サーマクール、ウルセラ、ダブロ等の治療後の2週間程度は、皮膚と筋膜の修復を待つ必要があるため、強いマッサージや強い刺激のパルス鍼などは避けながら美容鍼を受けられることを推奨しております。

 

しかし美容鍼は、それらのマシンが届かない筋肉まで到達できるので、上手に併用することで更なるリフトアップや美容の効果が期待できます。

上手な併用方法の例えとして、高周波や超音波の美容医療の治療は効果が表れるまで3か月以上かかるので、効果が出来るまでの期間も即効性のある美容鍼のリフトアップを定期的に受けることで持続したリフトアップ効果が期待できるでしょう。

4 美容鍼と美容医療の上手な併用の仕方

美容医療と美容鍼は上手に併用することで更に美容効果を高めることが出来ると言えます。

 

その為には併用の際に、美容医療のダウンタイムと呼ばれる、施術をしてから回復するまでの期間をしっかりと確認することが大切です。

ダウンタイムの期間は局所には美容鍼をしない、または強いマッサージや強い電気の美容鍼を避けるなどといった工夫をすることで、それぞれの美容の効果を最大限に引き出すことが出来るでしょう。

まとめ

美容鍼灸院では、まだまだ少数ではありますが、美容医療の特徴を勉強している鍼灸師もいます。

そのような鍼灸師は、美容医療の治療の仕組みを理解した上で、相乗効果がみられるように美容鍼の施術をしてくれます。

美容医療と美容鍼の併用を考えている方は、店舗を選ぶ際に鍼灸師のプロフィールや経歴を読んで美容医療についても知識をもっているかチェックしてみてください。

 

また、最近では美容クリニック・美容皮膚科と美容鍼灸院が提携している店舗もありますので、そういった店舗を選ぶのも安心だと思います。

私が代表を務めている麻布ハリークも、恵比寿にある美容皮膚科「シロノクリニック」と提携しており、シロノクリニックで美容医療を受けている方に、美容鍼を上手に併用して受けられる仕組みがあります。

 

★「シロノクリニック」

https://www.shirono.net/

 

女性は欲張りです。美容医療・美容鍼、どちらの美容法も上手く取り入れることで、みなさまがさらに美しくハッピーになられることを願っております。

155d3ecd0f176e1b712e5a784a889e28_s

岡本 真理 麻布ハリーク代表(国家資格鍼灸師)

日本メディカル美容鍼協会代表/日本美容皮膚科学会会員/シロノクリニック美容鍼監修/米国留学中に鍼灸に出会い、その神秘さに惹かれ、東洋医学を学ぶべく帰国。鍼灸師国家資格を取得後に渋谷の郷鍼療所にて研鑽を積み、ミッドタウンクリニック・ノアージュなどの医療機関との業務提携にて美容鍼灸施術に従事したのち、この時代に合った新たな鍼灸を確立し多くの人々の美と健康に貢献することを目指して、平成21年5月に麻布ハリークをオープン。

Related Column

小顔・ニキビ・ほうれい線など 美容鍼のお顔の効果ベスト12

美容鍼灸院に相談される美容のお悩みを「ランキング順」でご紹介し、美容鍼の効果と作用を詳しくお伝えしていきます。